「トイレでうんちできない…」発達障害児のトイトレ体験談と工夫

-発達障害育児Q&A-

悩み(ひろさん:年中のお子さん)

「息子のトイレトレーニングで行き詰まっています。おしっこはトイレでできることも増えてきましたが、うんちだけは必ずオムツに履き替えてからします。
『うんちだから来ないで!』と部屋に鍵をかけて隠れてするなど、本人なりの羞恥心やこだわりがあるようです。トイレには補助便座も足台も用意してあるのですが、うんちが出そうになっても、トイレに座ること自体を頑なに嫌がります。この長い戦いは、一体いつまで続くのでしょうか…。」


体験談・アドバイス

まゆみママさん(年長のお子さんを持つ)

「そのお悩み、他人事とは思えません。うちの息子も6歳になりますが、トイトレには本当に本当に苦労しました。2年がかりの長い道のりでした。
息子の場合、そもそも『トイレに座った状態でどうやって力を入れたらいいか分からない』のではないか、と感じることがありました。そこで、私も一緒にトイレに入り、足が台にしっかり着くように座らせてから、『いくよー、うーーん!』と一緒にいきむ練習をしたことがあります。
また、一時期はパンツのまま四つん這いの姿勢でうんちをしてしまうこともありました。その方が力みやすかったのかもしれません。クセになるのが怖くて、その姿勢になるたびにトイレに座らせていましたが、失敗も多かったです。本当に、試行錯誤で親子ともに疲れ果てますよね。」

ゆんママさん(5歳と3歳のお子さんを持つ)

「うちも最近まで、家ではオムツでしか排便を嫌がっていました。心理士さんに相談した際、『まずはトイレの“近く”でさせることから始めてみてください』とアドバイスをいただきました。リビングから廊下、廊下からトイレの前…というように、少しずつトイレの部屋に近づけていき、トイレの近くでできたことを褒めるように意識しました。
また、排便後にオムツを替える時は、必ず一度トイレに座らせてお尻を拭くようにし、『うんちの後はトイレに座る』という習慣づけも行いました。
我が家にとって転機となったのは、外出先での出来事です。替えのオムツがなく、『このままでは、楽しみにしていた予定を中止して家に帰るしかない』と本人に伝えたところ、観念してトイレに座ったんです。その一度の成功が大きな自信に繋がりました。その後はご褒美作戦も取り入れ、トイレでの排便が定着していきました。」


補足ポイント

「トイレでいきむ感覚」をサポートする

お子さんによっては、便座に座った状態でいきむ感覚が分からなかったり、足が宙に浮いて力みにくかったりすることがあります。足がしっかりと着く高さの足台を用意し、保護者が「うーん!」と声をかけながら、お腹に力を入れる感覚をサポートしてあげるのも一つの方法です。

段階的にトイレの空間に慣れさせる

「トイレ=うんちをする場所」という切り替えが難しい場合は、無理に座らせることから始める必要はありません。「オムツのままでもいいから、トイレの部屋の中でしてみよう」というように、まずは空間に慣れることからステップを踏むのも有効です.

成功体験が何よりの自信に

一度でもトイレで成功できると、それが本人の大きな自信となり、次へと繋がることがあります。お出かけ先など、いつもと違う環境がきっかけで成功するケースも。その貴重な成功体験を逃さず、たくさん褒めてあげましょう。

焦らないことが一番大切

トイトレの進み具合は、お子さんの発達や特性によって様々です。特に発達障害のあるお子さんの場合、完了までに数年かかることも決して珍しくありません。「いつか必ずできるようになる」と信じて、日々の小さな進歩を認めながら、気長に取り組んでいきましょう。


まとめ

トイレでの排便は、子どもにとって多くの感覚や手順を乗り越える必要のある、とても高度な行為です。だからこそ、発達障害のあるお子さんのトイトレが長期戦になるのは当然のことと言えるでしょう。

大切なのは、決して叱らず、本人の気持ちやペースを尊重すること。トイレが「嫌な場所」にならないよう、今回ご紹介したような工夫を取り入れながら、お子さんの「できた!」という瞬間を親子で一緒に喜んであげてください。

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