発達障害の子とお葬式、どう乗り切る?服装・振る舞いの体験談

-発達障害育児Q&A-

悩み(ちょこれーとさん:3歳と0歳のお子さん)

「身内に不幸があり、遠方のお葬式に子どもたちを連れて参列することになりました。ですが、突然のことで何の準備もできていません。
3歳の長男には夏の喪服がなく、どんな服装をさせれば良いのでしょうか。また、生後4ヶ月の次男の服装も迷います。
そして何より心配なのが、長男が静かに待っていられるかということ。滅多に会わない親戚からの質問攻めに、親子で耐えられるかも不安です。身内の不幸なのにこんな心配をするのは…と思いつつも、具体的なアドバイスがあれば教えていただきたいです。」


体験談・アドバイス

まゆみママさん(年長のお子さんを持つ)

「お葬式は、最も静かにしなければいけない場所の一つですよね。お気持ちお察しします。服装については、子ども用の喪服なんて持っていなかったので、黒や紺、白のポロシャツに黒いズボンといった、とにかく派手でなければ良い、という考え方で大丈夫だと思います。
子どもが大きな声を出してしまった時は、すぐに外に出られるよう、席は必ず出入り口の近くに座るようにしていました。周りの方も子どもがいることは分かってくれているので、騒がしくなったらためらわずに退席して大丈夫ですよ。音の鳴らないおもちゃを持たせるのもおすすめです。」

れんさん(小学生のお子さんを持つ)

「突然のことで悩まれるのは当然です。服装は、皆さんが言うように派手でなければ問題ないと思います。白いシャツに紺色の半ズボンとかで十分です。赤ちゃんも、明るい色でなければ大丈夫ですよ。
親戚からの質問攻めは、私だったらあからさまな苦笑いでかわしますね。それでも疲れるでしょうから、無理はしないでください。」

あやさん(3歳のお子さんを持つ)

「うちも先月、立て続けにお葬式がありました。夏場だったので黒っぽい服がなく、慌てて西松屋に走り、1,500円ほどの黒いワンピースだけ購入しました。また、お気に入りの毛布やタオルを持参したのですが、慣れない場所で落ち着いて過ごすのに役立ったと思います。」

みかさん(小学生のお子さんを持つ)

「私も以前参列した際は、ご厚意で親族用の控室を使わせていただき、お焼香の時だけ子どもを抱っこして参加しました。ずっと式場にいる必要はないかもしれません。」

さちさん(年少のお子さんを持つ)

「お子さんも、いつもと違う雰囲気や慣れない人たちとの会話で、知らないうちにすごく疲れてしまうことがあります。うちの娘も、帰省とお見舞いでどっと疲れたのか、夜中に突然吐いてしまったことがありました。葬儀に参列する時間を短くするなど、お子さんの負担を減らす配慮も必要かもしれません。」


補足ポイント

服装は「ダークカラーでシンプル」が基本

子ども用のフォーマルな喪服を無理に用意する必要はありません。「黒・紺・白・グレー」といった落ち着いた色味の、清潔感のある服装であれば問題ありません。ポロシャツやTシャツ、ズボン、ワンピースなどで大丈夫です。

席は「出口の近く」を確保する

これが最も重要な戦略かもしれません。お子さんの様子が怪しくなったら、周りを気にせずさっと退席できるよう、必ず出入り口に近い席を選びましょう。「途中で退席するかもしれません」と事前に係の方に伝えておくと、さらに安心です。

「控室」を最大限に活用する

親族であれば、控室や別室を使わせてもらえることがほとんどです。開式前や式の途中など、お子さんが飽きてしまったら控室で過ごしましょう。お焼香など、要所だけ参加するという形でも全く問題ありません。

お助けアイテムを持参しよう

音の出ないおもちゃ(シールブック、ミニカー、プッシュポップなど)、手軽に食べられるお菓子や飲み物、そしてお子さんが安心できるお気に入りのタオルや毛布などがあると、長い時間を乗り切る助けになります。

無理をしない・させない

お葬式は大人にとっても心身ともに疲れるものです。お子さんにとっては、なおさら大きな負担がかかります。すべての儀式に完璧に参加しようとせず、「大切な人とのお別れをする」という目的が果たせれば十分、という気持ちで臨みましょう。


まとめ

突然のお葬式に、発達障害のあるお子さんを連れて参列するのは、本当に大変なことです。ですが、完璧な服装や振る舞いを目指す必要はありません。

大切なのは、周りの方々への配慮の気持ちを示しつつ、親子にとって無理のない範囲で故人を見送ることです。事前にできる準備を少しだけして、「いざとなったら退席すればいい」と心に余裕を持っておくだけで、当日の気持ちが少し楽になります。

どうかご無理なさらず、大切な方との最後のお別れの時を過ごされますように。

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