発達外来の問診票に「極端な偏食はありますか?」という項目があります。「うちの子の偏食って、普通の好き嫌いと違うの?」と悩む親御さんへ。実際の保護者・当事者の声から「極端な偏食」の実態を紹介します。
「極端な偏食」ってどのくらい?先輩ママの例

りーとママ
うちはきな粉ご飯しか食べなかった時期があります。パンも食べられなくて。炭水化物系でも、食感や見た目が少し違うだけで拒否するんですよね。

くらげ
「白いもの」しか食べられない時期がありました。ご飯・豆腐・ヨーグルト・うどん……色がついていると受け付けなくて。

ララ(当事者)
私自身が当事者ですが、生ものは嘔吐するし、脂身・筋・皮は食感が無理。メーカーが変わると「違う食べ物」になってしまう。おかずが混ざると食べられません。「嫌い」じゃなくて「物理的に無理」という感覚です。
「好き嫌い」と「感覚的な拒否」の違い
一般的な好き嫌いは「味が嫌い」ですが、発達障害に関連する偏食はより根深いことがあります:
- 色・形・見た目に敏感(白いものしかダメ、丸くないとダメ など)
- ブランドや産地が変わると「別の食べ物」として認識する
- 混ざるのが受け付けられない(おかずが触れただけでNG)
- 食感への過敏(ドロドロ・ザラザラ・柔らかすぎる等)
- 無理に食べると本当に吐く(意思の問題ではない)
対応の基本方針
- 無理に食べさせない:食事が「恐怖体験」になると余計に食べられる食品が減る
- 食べられるものを確保する:栄養は食べられるもので補う(サプリ活用も)
- 徐々に慣らす:食卓に置くだけ→触るだけ→匂いを嗅ぐだけ→少し口につける、という段階づけ
- 作業療法士(OT)に相談:感覚過敏からくる偏食はOTが専門
「食べられるものが少なすぎる」「栄養が心配」という場合は、発達外来や栄養士に相談してみましょう。偏食は「しつけの問題」ではなく、感覚の問題であることが多いです。

