他害を叱ったら「自分の頬をつねる・壁を蹴る」に変わった。自傷・物への攻撃への対応法

「他害しないように注意していたら、今度は自分の頬をつねったり、壁を蹴ったりするようになった」——こういう相談は、発達障害を持つ子の保護者から多く聞かれます。自分や物に怒りをぶつける行動、どう受け止めて、どう伝えればいいのでしょうか。

「他害を叱ったら、自分に向かうようになってしまった」

Aさん(3歳・妊娠中)

他の子を叩かないよう注意していたら、今度は思い通りにならないと自分の頬をつねったり、壁を蹴ったりするようになってしまいました。どういう伝え方が効果的でしょう?

Bさん(経験者)

同じことがうちでもありました。保健師さんや療育の先生に早めに相談することをおすすめします。専門家のアドバイスがあると、家庭での対応がかなり変わりますよ。

なぜ「自傷・物への攻撃」が起きるのか

自分の頬をつねる・壁を蹴るといった行動は、子どもなりの「感情の出口」です。他害を禁じられたとき、その感情エネルギーが自分や物に向かうことがあります。

発達障害のある子は、感情をうまく言葉にできなかったり、怒りや悲しみをコントロールする機能(実行機能)が未発達なことが多いため、こうした行動が出やすくなります。「悪いことだからやった」のではなく、感情処理の手段として覚えてしまっていると捉えるのが大切です。

家庭での対応のポイント

① 「してはいけない」より「こうすればいい」を伝える

「頬をつねらない」「壁を蹴らない」という禁止だけでは、感情の出口がなくなってしまいます。代わりに「悲しかったらここを叩いていいよ(クッションや布を用意)」「嫌だったら言葉で教えてね」という代替行動を一緒に練習します。

② 感情に名前をつけてあげる

「今、悔しかったんだね」「思い通りにならなくて怒ってるね」——感情を言語化してあげることで、子どもは「これが『悔しい』という気持ちなんだ」と学んでいきます。感情カードや感情絵本を使うのも効果的です。

③ 専門家に相談する

保健師、療育の担当者、発達外来の医師など、専門家に状況を伝えて相談しましょう。「感情調整」「代替行動の練習」などは、専門的なアドバイスがあると効果が出やすくなります。

まとめ

  • 自傷・物への攻撃は「感情の出口」——悪意ではなく、処理手段として覚えている行動
  • 禁止だけでなく代替行動(クッションを叩くなど)を一緒に練習する
  • 感情に言葉をつけてあげることが大切
  • 保健師・療育担当・発達外来への早めの相談がおすすめ
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