発達障害の子どもを育てている中で、「夫がすぐ怒るのがしんどい」という声があります。子どもの癇癪よりも、夫のイライラの方がつらい——そんなふうに感じる保護者は少なくありません。
「子どもの癇癪よりも、夫の怒りの方がしんどい」
夫がすぐ怒るんです。探し物が見つからないとき、子どもがスマホに触れようとしたとき……。娘の癇癪よりも、夫の怒りの方がしんどいことがあります。みなさんのところもありますか?
発達障害のある子を育てる家庭では、こうした「夫婦間のすれ違いやストレス」の問題は珍しくありません。
なぜ発達障害育児中に夫婦間ストレスが起きやすいのか
発達障害のある子の育児には、定型発達の子と比べて多くのエネルギーが必要です。そのなかで夫婦間に以下のような状況が生まれやすくなります。
- 情報格差——母親が療育・支援の知識を得ていても、父親は共有が追いつかないことが多い
- 疲労の非対称性——主に母親が日常的な療育・送迎・手続きを担い、疲弊している
- 特性への理解の差——父親が子どもの特性(癇癪・こだわり)を「しつけの問題」と誤解することがある
- 夫自身も特性を持っている可能性——発達障害は遺伝的要因が強く、父親自身もADHDやASDの特性を持っていることがある
「夫もADHDかも?」と感じたとき
「探し物でキレる」「感情の制御が難しい」という特徴は、ADHDやASD特性のある大人に見られることがあります。子どもの診断をきっかけに「夫も特性があるかも」と気づくケースは多くあります。
もしそう感じたとしても、責めることよりも「お互いにどうすれば楽になれるか」を考える方向に向けると関係が改善しやすくなります。
夫婦間のストレスを和らげるためのヒント
- 療育・発達について一緒に学ぶ機会を作る——家族向けの勉強会や、療育施設の保護者会に夫婦で参加する
- 「今日のしんどさ」を短く共有する習慣を作る——感情を溜め込まないために、一日の終わりに「5分話す」だけでも違う
- 第三者(カウンセラー・相談員)に入ってもらう——直接話し合うと感情的になりやすい場合、支援員や家族相談窓口を利用する
- 自分を責めない——「なんで夫に理解してもらえないんだろう」と悩みすぎるより、まず自分が楽になれる場所(同じ立場の仲間)を確保する
まとめ
「子どもの特性より夫のイライラの方がつらい」——それは弱さではなく、正直な気持ちです。育児の中で夫婦間のストレスを感じるのは珍しいことではありません。一人で抱え込まず、同じ立場の仲間に話を聞いてもらうだけでも、少し楽になれることがあります。
