「幼稚園と療育の掛け持ちにするか、毎日通える療育園にするか…」来年度の進路を前に悩むご家族は多いのではないでしょうか。特に特性が重めのお子さんの場合、「幼稚園でついていけるかな」「療育園の方が支援が厚いの?」という不安もあると思います。
今回は、実際にどちらかを選んだご家族の体験談と、選び方のポイントをご紹介します。
どちらを選ぶか?判断の基準
体験談から見えてきた、判断のポイントをまとめます。
- お子さんの指示理解・集団適応:集団の中でも指示が入るか、加配があればついていけるか
- 園側の加配・受け入れ体制:加配の先生はつくか、園が発達に理解があるか
- 親の負担(距離・送迎):毎日続けられる距離か、送迎はあるか
- 小学校を見据えた目標:「45分座る」「集団指示を聞く」ことを重視するなら療育園が向く場合もある
- 良い刺激かどうか:幼稚園で同年代の子を見て模倣が増えたり、身辺自立が伸びるケースもある
体験談:それぞれの選択と理由
幼稚園+児発(療育)を選んだケース
Aさん(保護者):「幼稚園と民間の療育を組み合わせました。決め手は『園と療育が連携できること』でした。幼稚園での困りごとを療育の先生が支援してくれる体制があり、模倣が増えて身辺自立が伸びました。」
Bさん(保護者):「こども園の午前だけ+午後は複数の療育施設、という形で時間を分けました。私立幼稚園は座って活動する時間が多く、子どもには合わないと感じて除外しました。」
療育園を選んだケース
Cさん(保護者):「療育園卒園の子は授業中の立ち歩きが少ない、指示が入りやすいという話を聞いて、療育園を選びました。幼稚園のプレにも行ってみたのですが、親子ともに負担が大きく途中で辞めました。」
Dさん(保護者):「主治医には療育園推し(支援が手厚い)、相談員には幼稚園+療育推し(負担が少ない)と言われて悩みました。指示が通りにくい・発語なし・多動が強い状態だったので、最終的に療育園を選びました。」
「療育園だと同年代との刺激が少なくなる?」という不安について
療育園を選ぶとき「同年代の子どもとの関わりが少なくなるのでは?」と心配される方もいます。
確かに、通常の幼稚園では同年代の子どもを見てまねる機会が多くあります。一方で、療育園では個別支援が手厚く、小集団の中で「やりとりを楽しむ力」「切り替える力」「待つ力」を丁寧に育てることができます。
どちらが正解というわけではなく、お子さんの現在の状態と、何を優先したいかによって判断が変わります。
園見学のすすめ
複数の候補を見学する際は、できれば異なる時間帯に2回以上行くことをおすすめします。
集団活動の時間、給食・昼食の時間など、場面によって支援の入り方や先生の動き方が全く違います。「実際の集団活動の中でどんな支援があるか」を自分の目で確認することが、大切な判断材料になります。
まとめ
- 「幼稚園+療育」か「療育園」かは、お子さんの特性・親の負担・小学校を見据えた目標で判断を
- 園と療育が連携できる体制があると心強い
- 私立幼稚園は座学が多いケースもあるため、見学で活動スタイルを確認して
- こども園の午前だけ利用など、柔軟な組み合わせも選択肢のひとつ
- 見学は複数回・異なる時間帯で行くと判断材料が増える
